転職にベストなタイミングってあるの?
社会人である方は転職を考えたことって一度はあるのではないでしょうか。
やりたいことがあって…、人間関係が…と理由は様々かと思います。
転職を考えた時にどう活動していくか決めることはとても大事なことですよね。
今回はそんな転職を考えた時に必要なことを掘り下げていきましょう。
転職を考える人達ってどれぐらいいるの?
実際に転職を考えたことがある人はどれぐらいいるのか。
2018年にマイナビニュースが会員向けにアンケートを取った際には8割の方たちが「転職を考えたことがある」と回答しています。
また、2016年にdodaが行った調査でも約7割の方が「過去に転職を考えたことがある」という回答結果です。
実際にあなたの周りでも1人ぐらいは転職した経験がある人はいるのではないでしょうか?
かなり身近なものとなった転職活動ですが、
総務省統計局の労働力調査「年齢階級別転職者数及び転職者比率」では2020年4月~6月の転職者数は323万人にもなるとされています。
(例年伸び続けていた転職者数はコロナの影響もあって今年は減少しているようですが。)
統計局ホームページ/労働力調査(詳細集計) 2020年(令和2年)4〜6月期平均結果
7月時点での雇用者が5621万人(非正規雇用を含む)のため、
約20人に1人は転職を行っているという状況です。
そもそも転職するきっかけとは
労働省の調査資料である「新規学卒者の離職状況」によると、
大卒者が3年以内に退職する確率は約3割。
いわば新卒入社は3人に1人が会社を辞めているような状況です。
大卒者のデータではありますが、ここで大事なのが3人に1人が「会社を辞める」という選択肢を選んだ原因がなにかしらあるということです。
それでは会社を辞め、転職をする理由とはどんなものが挙げられるのでしょうか。
2018年にdodaが転職者から集めたデータ集計結果によると、
1位「ほかにやりたい仕事がある」
2位「給与に不満がある」
3位「会社の将来性が不安」
という結果になりました。
自身のやりたい仕事を見つけるために転職するケースが多いようです。
当たり前ですが、入社後に自分の想定とは違った部分が多くなると転職することになるかと思います。
そのため、入社前に必要となってくる下準備が長く働くために必須となってくるわけですね。
転職するべきタイミングとは
本題になりますが、いざ転職するぞ!と意気込んだはいいものの、転職活動をするにあたってどのようなタイミングで動くのが一番良いのでしょうか。
転職を考える人は上記にもあったように理由は様々です。
そのためここが一番いいタイミングだ!とは一概には言えないでしょう。
ただ、転職先の選択肢が多くあるという時期は間違い無くあります。
一般的に転職市場での求人数が増えるのが、年度替わり前となる2~4月と8~10月と言われています。
また、退職者が分かる時期や新事業部の発足、事業の拡大のための人員補充を考えるとより早いタイミングから求人をスタートする企業もあるでしょう。
他にも退職希望者がボーナスをもらって辞めるということも多いため、
一般的なボーナス時期である4~6月前後、10~12月前後も補充を考える会社は求人を出す検討タイミングとしてあります。
こうなってくると皆さんこう思われると思います。
「おいおい、そうなると結局いつ求人数が多いんだ!」
そのため、ここからは会社側の立場から考えて求人を出すであろうタイミングを考えてみましょう。
年度替わりの2~4月、8~10月の採用
会社としては上記のように年度替わりのタイミングとなります。
年度替わりに何があるかというと、会社の経営成績や財務状態の確認や報告が行われます。
会社としてどこが伸びてて、どこが落ちているのか。
また、どこに経費を使ってて資金繰りとしてやっていけるかといった確認が徹底して行われるわけです。
そうなると利益を生み出す新たな事業部の発足や必要な人員の過不足なども見直されます。
そこでマンパワーを必要とした場合やスキルを持った人材が必要となり、求人を行う必要性が出てくるわけですね。
そのため未経験者でもいいので人員の確保を行いたい!
新たな利益開拓のためにスキルを持った人材を採用したい!
そういった会社が求人を行う時期だと言えます。
その中でも特に求人数が多くなるのが3~4月の時期。
会社の通期決算や、新たな生活様式、新卒採用の活発期としても年間で見ても最も多くなる時期と言えます。
ボーナス時期である4~6月、10~12月の採用
ここは次の転職先を考えているであろう人を狙って求人を行う会社が出てきます。
そのため、通年的に人員が不足しているので求職者ニーズが出てくるこのタイミングで誰かしら採用したい!という企業や、
いまのうちによりいい人材の採用を行っておきたい!といった企業がでてくるはずです。
注意したいのが前者の採用ハードルは低くなるため、入社しやすくはありますが、
通年的に欠員があるということは技術的な難しさや職場環境が悪い、職業に対するイメージがよくないなどの後ろ向きな原因がある可能性があるため十分に見極めるために考慮する必要があることです。
後者に関しては採用へのハードルが高いため、そもそも入社にしくい可能性が大きいことです。
逆に言ってしまえばスキルの部分さえクリアできれば好待遇での採用も望める可能性が大いにあります。
おわりに
今回は転職のタイミングに関してまとめてみました。
途中でお伝えした通り、転職のタイミングはこの時期が良いとは一概には言えません。
情報収集等の下準備や面接、内定まで。
さまざまなスケジュール等も考えて動く必要があるため、逆算して転職活動を考える必要があります。
一般的に転職活動の期間は3ヶ月前後と言われます。
場合によってはしたい仕事のために資格を取得したり、技術を身に着けるための準備期間も必要になるでしょう。
そのためにももしあなたが転職を考えた時に、まずはゴールから考えて逆算して行動に移しましょう。